Amazonで中華製の激安ワイヤレスイヤホンが多く出回っているが、どこか信頼度に欠ける。
激安ワイヤレスイヤホンといえど使い物にならなかったらお金をどぶに捨てるのに等しい。せめて使える普通にストレスなく使えるくらいの安定感が求められる。
そんな中、価格だけでなくデザインにまでこだわりを見せてきた、SOUNDPEATS Clearをご紹介。
僕も個人的にこの価格帯のワイヤレスイヤホンの実力に興味があったため、レビューしていこうと思う。
-「SOUNDPEATS Clear」の主なスペックと外観
・SOUNDPEATS Clear
サイズ | 2.1 x 2.4 x 3.3cm |
重さ | イヤホン単体 4.2g ケース込み 45g |
連続再生時間 | イヤホン単体 7時間 ケース込み 40時間 |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.3 |
コーデック | SBC・AAC |
防水企画 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – |
マルチポイント | – |
充電方法 | 有線のみ(USB-C) |
カラー | ブラック・ホワイト・ベージュ・ブルー |
価格が定価で3,990円。Amazonでよくセールになっており、2,000円以下で買えることが多い、超コスパイヤホン。
ホワイトとベージュのほうが見た目はよさそう。
・「SOUNDPEATS Clear」の外観
超コスパイヤホンでありながら、デザイン重視にまでこだわられている。
Nothingを彷彿とさせるようなスケルトンデザイン。
個人的にはプラスチックのチープさを感じてしまう。ただ、2,000円という価格を考えるとクオリティは高い。これで2,000円なら全然いいぞ…。
ケースはまるっとした形状で、上半分が透明なプラスチック。下半分は二重構造のような仕組みになっている。
素材的に仕方ないことではあるが、指紋や傷がつきやすい印象。スマホに指紋がつくのは許せるが、イヤホンケースだと…面倒でしかない。
ケース下部にUSB-Cポートとリセットボタンが配置。USB-Cポートの中を見てみると青く、安っぽさを感じるポイントではある。
ケースからイヤホンは取り出しやすく、使っているうえでストレスを感じることはない。
イヤホン本体は耳に触れる部分はマットな樹脂素材で、スティック部がクリアになっており、基盤が透けているというデザイン。
個人的に、角のあるデザインが好きなので、カッコいいかと言われたら微妙。
プラスチックの光沢感があるせいか高級感は感じられないものの、フタのヒンジもしっかりしていて、揺れというかゆがみも感じられない。
あきらかに2,000円クオリティではないのは確かだ。
-「SOUNDPEATS Clear」の音質
5,000円以下のワイヤレスイヤホンの知見がゼロだった僕は、「どうせ音が鳴る」とかその程度だろうと思っていたが、想像を超えてくる高音質だった。
実際にSOUNDPEATS Clearで音楽を聴いてみて、正直驚いた。
音の解像感は普通にいい。ただ、イコライザーで低中高でそれぞれMaxに振ったときに音が破綻している感覚があり、このあたりに高価格帯のイヤホンの価値があるのだと感じた。
けれど、この価格帯なのにイコライザー設定できるイヤホンっていうだけですばらしいと思う。
音楽を聴いたり、動画を見たりする分にはまったくストレスを感じないが、音に忠実さがないというか、どこか電子音感がぬぐえないのも事実。
しかし、2,000円で買えるイヤホンにここまで求めている人はいないだろうし、あまり音質にこだわりのない人であれば十分満足できるレベルまで仕上がっていると言える。
-「SOUNDPEATS Clear」の使用感
・カナル型のいいところとわるいところが存在
カナル型の設計なので装着したときの安定感はいい。と思って長時間つけていたら耳が痛くなった。もはや自分の耳にあっているかの問題なので、鵜吞みにはしてほしくないが、僕はそうだった。
イヤーピースはS・M・Lの3つが同封されているためほとんどの人は問題ないだろう。装着感が良くても、耳が痛くなることはあるのか…。(学び)
そして、カナル型のもうひとつのいいところが遮音性の高さだ。このイヤホンはノイズキャンセリング機能は非搭載。だが、カナル型のおかげで家で使う分にはいい感じに遮音してくれるため、使い勝手はいい。ただ、電車に乗ったりするとちょっとストレスに感じてしまうかも。
・仕方ないことではあるが機能面で足りないところも
マイクのノイキャンがついているそうで、試してみたところこれが意外とよかった。カフェ店内などで通話すると、ノイズ「キーーン」と嫌な音が鳴りがちだが、それがなかった。
周りの雑音を完璧にカットしてくれるというわけではないが、最低限自分の声を相手に聞き取ってもらえるので十分機能してくれてると感じた。
ただ、マルチペアリングに対応していないため接続デバイスを変更するのがやや面倒だったり、ワイヤレス充電ができなかったりと、ハイエンドモデルを使っている人からするとストレスに感じてしまう点があった。
とはいえ、YouTube動画を見たりするときに違和感を感じるほどの遅延がなく、最低限クリアしてほしいポイントはしっかり押さえられている。
たしかに、ゲームをするとなると遅延を感じるが、ゲームモードで遅延を最小限にしてくれるため正直まったく問題ない。
・細かいところの品質があきらかにお値段以上
箱がしっかりしていたり、同梱物にイヤーピースとUSB-Cケーブルが入っていたり、製品以外の面でもクオリティの高さを感じられ、驚きだった。
製品自体のクオリティも少なくとも2,000円くらいものではない。
ケースのヒンジがしっかりしていたり、ケースからイヤホンを取り出しやすかったり、充電端子がUSB-Cだったり。
よくある中華製のイヤホンにありそうなストレスを感じるであろうポイントを全て押さえることができているため、買って後悔するなんてことはないだろう。
-まとめ
と、ここまでレビューしてきてなんだが、2,000円のワイヤレスイヤホンをハイエンドモデルを例に挙げ比較している時点でおかしな話ではある。
その点を考慮すると、やはりコスパに優れていると思う。これが令和版低価格帯ワイヤレスイヤホンの形なのか。と個人的にも学びになった。
この価格帯でおすすめイヤホンを聞かれたらコレを上げるだろう。大きな欠点がなく、価格以上のクオリティなので、買って損することがないということは自信をもって言える製品だ。
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