僕がここ数年ハマっているゲーム、「Apex Legends」。
今回は中でも、Apex PADプレイヤーの一生の課題、数字感度の「リニア or クラシック」をテーマに僕の見解と解説をしていこうと思う。
誰かの感度を丸パクリするのも正解の1つだが、理屈を理解したうえで自分にどの感度設定があっているかを考えればより適切な感度を見つけられるはず。詳細感度で設定している人にもためになるだろう。
メリット・デメリットはもちろんのこと、理屈からそのワケを深堀りしていく。
- シーズン0リリース翌日にダウンロードしたものの、1日で遊ばなくなる
コントローラーでゲームをするのが初めてすぎて初日で絶望し、放棄。
- シーズン9CS版で本格的に遊び始める
感度は当時FENNELに所属していたPinotrの詳細設定を丸パクリ
- シーズン10ダイヤ到達
毎日ゲームばかりしていた。
- シーズン11PC版に移行
- 大感度沼時代
CSからPCに移行直後、感覚の違いに戸惑い、適切な感度がわからなくなる。
- tttcheekyttt_SBIを発見
5-4クラシックが最強だと思い丸パクリ
- TSMのインペリアルハルがPAD移行直後に無双
4-3リニアを試してみたところしっくり来た。
- 現在K/D1.5~1.6の一般的なPADプレイヤーに
結論、僕は「リニア」に落ち着いている。理由は単純で追いエイムが1番しやすく感じるから。
僕自身、人よりめちゃめちゃうまいというわけではないが、最適な感度を求め、リニアとクラシックの違いをとことん調べた経験をもとに解説しよう。
-そもそも、反応曲線とは?
反応曲線とは、スティック入力が再マッピングされる程度を示します。スティックの入力は入力範囲における感応性に影響します。設定が低すぎると操作感が過剰に敏感になり、高すぎると過剰に鈍くなります。
つまり、スティックを一定量動かした場合、どのくらい視点操作(エイム)に影響を与えるかを設定するもの。
反応曲線が0に近ければ近いほど、わずかな入力にもエイムが反応してくれる。逆に高ければ高いほど、反応しづらくなる。
数字感度ではその差を数字で感じられないため、詳細設定で試してもらえばわかりやすいだろう。
視点操作感度をいじらなくとも、反応曲線でかなり変わってくるのがわかると思う。
数字感度のリニアはこの反応曲線が0。クラシックはだいたい10程度と言われている。
つまり、リニアのほうがわずかな入力にも反応してくれて、クラシックのほうが鈍いというわけだ。
ここまでの話を聞くとリニアが最強だと感じる人もいるかと思うが、Apex Legendsというゲームをする上でそれぞれメリット・デメリットがある。ので、もう少し考えてみよう。
コントローラーは消耗品。PS4コントローラーが1万円以上していたが、ここ最近安くなっているのでねらい目だと思いますよ。
-「リニア」について
先述したとおり、リニアとは反応曲線が0の状態の数字感度。わずかな入力にも反応して視点操作(エイム)に反映してくれる設定。自分が親指で入力した分だけの動きを反映してくれるため、とても癖が少ないとも言われている。
リニアを使っている有名プレイヤーは海外勢だとTSMのImperialHal・Verhulstが使っていたり。彼らは世界大会での優勝経験のある超一流プレイヤー。リニアを流行らせた張本人でもあるといっても過言ではない。
日本人だと、先日のALGSで世界大会出場が確定したRIDDLEのMiaK、NORTHEPTIONのsatuki、惜しくも敗退してしまったFENNELのmo-monなどがリニアを使用している。それぞれ日本最強火力を誇るPADプレイヤーだ。
・リニアのメリット
追いエイムがしやすい
ほんのわずかな入力にも敏感に反応してくれ、自分が反射した親指と同時に視点操作にいち早く反映させてくれる。そのため、追いエイムがしやすく感じるという理屈。
エイムアシストの恩恵を最も得られる設定とも言われている。エイムアシストに加え、自分の反射を1番早く視点操作に反映してくれるため、敵にビタビタにエイムを合わせることをできるだけアシストしてくれる。
これが最大のメリットでPADならリニアを使え!のような風潮を作り上げる最たる理由だろう。
僕自身も、どの感度よりも近距離の追いエイムがしやすく、SMGワンマガジンでより多くダメージを入れられるように感じたため、リニアに落ち着いている。
・リニアのデメリット
中~遠距離のリコイル制御が難しい
SMGのようなリコイル制御を下にすればいい武器はあまりリコイル制御の難しさを感じないが、問題は左右のリコイル制御が必要になるR-301やフラットラインといった武器。
自分の親指の動きに対して非常に早いレスポンスをしてくれるということはつまり、細かい操作を必要とする部分を飛ばしてでも、とにかく早く敵の動きに間に合わせるようにする設定だ。
この“細かい操作”こそがリコイル制御に必要な部分。簡単にいうと、繊細な操作をする部分は敏感すぎて通り越してしまうというわけ。
これがクラシックなら繊細な操作をしたときに過剰に反応しないため、繊細な操作が可能になる。
マウスカーソルで例えると、すこしマウスを動かしただけでも多く動くと目的の部分まで速く到達してくれる一方、細かいところにカーソルを合わせようとすると敏感すぎて難しい。こんな感覚なのが「リニア」。
・「デッドゾーンなし」にするとドリフトする
反応曲線リニア+デッドゾーンなしの設定にすれば最もエイムアシストの恩恵を受けられる。
ただ、あまりにも敏感な感度設定になってしまうため、スティックを触っていない状態でもコントローラーのほんのすこしのズレを感知してしまい勝手に動いてしまう。これの現象を一般的にドリフトと言っている。
コントローラーそれぞれの個体によってドリフトの大きさに差がある。つまり、コントローラーの精密度が低い個体だと大きく動いてしまうというわけだ。あまりに動くコントローラーは故障と考えられるため交換したほうがいい場合もあるため良いコントローラーと出会うということも大切かもしれない。(価格が高い=良いコントローラーというわけではない)
親指をスティックから離すとフワ~っと勝手に画面が動き出してしまう感覚。これは動画で見てもらえばわかると思う。
僕もこの「ドリフト」という現象にはじめは違和感があった。しかし、慣れればスティックを親指から離さずに自分で勝手に視点が動かないよう、制御する「癖」が身につくはずだ。
どうしてもドリフト違和感を感じる人や初心者の人はデッドゾーンを「小」にしてみるのもアリだと思う。
ここまでの話を聞いていればなんとなく想像つくと思うが、デッドゾーンを入れてしまうリニアの良さである「いち早く敵にエイムを合わせられる」ところが半減されてしまう。ので、できれば「デッドゾーンなし」に慣れたほうが強くなれると僕は思う。
・リニアが得意とする武器
リニアが得意とする武器は、リコイル制御が簡単な武器。R-99・ボルト・プラウラー・CARといったところだと思う。打ち始めて敵とエイムがずれたと感じてからでも素早く修正できるから。
PADのエイムアシストの良さを最大限引き出せる武器だと言われている。
逆に難しく感じる武器は先述したR-301やフラットライン。下方向へのリコイル制御しかできないため、難しく感じるだろう。ただ、勘違いしてほしくないのはあくまでもクラシックと比べた時の話で、まったくリコイルができないというわけではない。
つまり、リニア設定でもR-301やフラットラインのリコイル制御はある程度できるため、普通に使える武器だということを忘れないでほしい。
さらに、ウイングマンやショットガンといった近距離で使う単発系の武器も難しく感じる。少しでも入力をミスってしまうと敵とエイムがずれてしまうため当てづらく感じてしまうのだ。瞬間的にエイムを動かせてしまうリニアだと、裏目にでてしまうわけだ。
敏感な感度だからこそより、繊細な入力が必要になる。
-「クラシック」について
クラシックはだいたい反応曲線10程度の感度と言われている。そのため、リニアに比べて緩やかに感じる感度設定。中~遠距離の敵に安定してダメージを出せるという特徴がある。
クラシックを使っている有名プレイヤーは海外勢だと、ALLIANCEのEffect、元TSMで現FaZeのSnip3downなどが挙げられる。ともに海外トッププレイヤーで世界大会などでも無双している。ちなみに、Effectはまだ18歳くらいだった気が…。
日本人だと、SBIのcheekyがクラシックの王のような立ち位置に君臨している。同じくSBIのいぐりゅうもクラシックの猛者だ。cheekyはプレデターをもう長らく維持し続けている。なによりもYouTubeの登録者数が30万人を超えるなど日本を代表するプレイヤーでもある。
ここ最近cheekyもリニアに完全移行したようだ。クラシックの王とまで言ったcheekyも結局はリニアを選択したということは、つまりそういうことなのかもしれない。
・クラシックのメリット
中~遠距離のリコイル制御が安定する
リニアと比べ圧倒的に優れている点が、リコイル制御のしやすさ。そのため、中~遠距離の敵へ安定したダメージを与えることができる。
リニアでは制御が難しく感じるR-301やフラットラインでも安定してまっすぐ弾を打つことが可能に。
なぜクラシックだとリコイル制御がしやすくなるのか。先述したリニアの解説を理解した人ならすぐにわかるだろう。
クラシックはスティックを少し入力した程度ではあまり視点操作(エイム)に反映されない。つまり、少しのエイムの入力をしたときの視点操作に影響する幅が広いため、より繊細なエイムも可能にするというわけ。
先ほどと同じようにスティックの反応曲線をマウスカーソルで例えてみよう。マウスを多少動かした程度では望んでいる箇所からマウスカーソルは外れないし、マウスカーソルを細かく操作したいときは感度が高すぎると操作しづらいだろう。そんなメリットを得られるのが「クラシック」だ。
リコイルのイメージ的には1発1発でずれた分だけを修正していくような感覚。リニアだと指での入力操作が細かすぎてできなかった分、クラシックはある程度指を動かして操作することができるため、リコイル制御がしやすい。
ただ、1つ注意しなければならないのが、「練習が必要」だということ。1発ずつ単発で打つ武器なら必要ないかもしれないが、クラシックの恩恵を一番受けるR-301やフラットラインはある程度のリコイルパターンを覚える必要がある。リコイルパターンとはフラットラインでいうと「右下→左下→右下→下→右下→左下」のようにスティックを入力する方向を感覚なりでつかんでおく必要がある。
リコイルがしやすいといっても、弾の出るレートは人間の目では追いきれない速度のためリコイルパターンを暗記しておく必要があるというわけ。1発1発、発射されたたびに目で見て制御するなんてできないのでね。
リニアに比べ単発武器が扱いやすい
リニアのように入力が敏感に反応するわけではないのでウイングマンなどといった単発系の武器でもある程度扱いやすい。ただ、これもPADの時点で単発系の武器は…と言われることがある。
ウイングマンでカッコよくイキりたい人はクラシックを試してみるのもアリかもしれない。
・クラシックのデメリット
追いエイムがしづらい
クラシックはリニアに比べ、追いエイムがしづらいといわれている。
理由は主に2つ。
1つがリコイルをしながら追いエイムをする必要があるから。
リコイルがしやすくなるということはつまり、リコイルが「必要になる」ということでもある。止まっている敵に対しては一定のリコイルパターンを覚えてしまえば安定して火力を出せるだろう。ただ、敵は常に動いていてその敵にエイムを合わせなければならない。
リニアの場合はリコイルをしようとしてもできないため、初めから下にリコイル制御をするのが鉄板。一方クラシックの場合はリコイルができるので追いエイムに合わせてリコイルする必要が出てくる。もちろん、中~遠距離なら圧倒的にリニアより火力を出せるが近距離になればなるほどリニアに押され始めるだろう。
もう1つが人の反射と同時に視点操作が反映されないから。
リニアの場合少しの入力でエイムを大きく動かすことができる。しかし、クラシックはリニアに比べ、倍程度スティックを倒す必要が出てくる。物理的にスティックに置く、親指の移動距離を短くできるほうが有利なのは容易に想像つくだろう。
とくにわかりやすいのが敵のレレレに合わせた追いエイムをする時。リニアなら親指を5mm動かせば追いきれるところをクラシックだと8~10mmは動かさなければいけなくなる。ビタビタにエイムを合わせるにはより速く指を動かす必要があるが、敵に打ち勝とうと必死な僕らはすでに最善な速さで指を動かしているため、これ以上速く動かすことは不可能。だから、リニアに比べてほんのわずかだがクラシックは敵の動きに後れを取ってしまうのだ。
-「リニア」が大きな流行になっているワケ
・PADの時点で中~遠距離には限界があるから
ここまで、PADプレイヤーとして話してきたが、実際の戦場では当然、キーボード&マウス勢が多くいる。
彼ら、キーマウ勢のリコイルと比べるとクラシックだとしても足元にも及ばないほどでしかない。
これを見ればPADではキーマウのリコイルに勝てないことがすぐにわかるだろう。イスのヘッドレストで視点操作をしてこれだからな…。
どちらにせよPADでは中~遠距離でキーマウに勝てないんだから、はなからあきらめてド近距離でボコせ! というわけだ。
たしかに、先述したクラシックのリコイルには練習が必要といったものの、練習してもキーマウに勝てないならあきらめたくなるのはよくわかる。
・最強エイムアシストを最大限活かせるから
先述してきたまとめのような感じになるが結論、エイムアシストを最大限活かせるからというのが1番大きな理由だ。
というのも、キーマウとPADを比べた時にエイムアシストがいかに大きな存在化が顕在的になる。両者で打ち合いをしたらほぼほぼPADプレイヤーが勝つ。
あまりにも強すぎてキーマウプレイヤーのなかでPADプレイヤーを揶揄するような「パッカス」という言葉が誕生してしまうほどだ。
そんなエイムアシストの力を最大限引き出せるのがリニアだからだ。
エイムアシストでワンマガを量産したいならリニアを試してみてほしい。
-まとめ
ここまでさんざん解説してきたが結論、「自分の好きな感度を使え」に落ち着いてしまう。
ただ、僕個人的にはやはり、「リニア」を推したい。もちろん、チーキーやいぐりゅうを見るとクラシックがいいのでは? と思うかもしれないが、あのレベルまで行くともはやどれも変わらないような気もしてくる。そのうえ、彼らは一般人である僕らとは全く違った目の良さと反射神経を持っていると思う。
そのため、よりエイムアシストを生かしたリニアでワンマガクリップを量産してみてはどうだろうか。
僕もときどきTwitchで配信をしているので時間があればぜひ。
ということで、今回はこれくらいに。
Twitterでは買ったガジェットや気になるガジェットについて逐一ツイートしたりしているので気になる人がいれば見てみてほしい。
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