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テレワークやオンラインゲームの普及により、デスクセットアップ需要が高まっている昨今。様々なメーカー・ブランドが主導権を握ろうと争っている。
そんな中、工業製品で信頼度の高い国ドイツから新たに日本市場に参入してきたのが、今回ご紹介する「Streamplify」。
今回はそんなプロダクトメーカーのWebカメラ・マイク・マイクアーム3デバイスをまとめてレビューしていく。
それぞれ「CAM PRO」「MIC PRO」「MOUNT LIFT」はあまり知られていないブランドの製品でありながら思いのほか信頼できるクオリティのデバイスたちだったので、要点をまとめてお伝えしていこう。
またデバイスたちのレビューはもちろん、「Streamplify」というブランド自体日本においてあまり聞いたことのないブランドなため、そのあたりも含めてお伝えしていければと思う。
-「Streamplify」がどこの国のどんなブランドなのかについて
Streamplify(ストリームプリファイ)とは、
ストリーミングに特化した製品をお届けするゲーミングブランドが登場。シンプルかつ高機能なプロダクトでハイクオリティな配信をサポートします。クラフトマンシップの国、ドイツでデザインされたプロフェッショナルな外観はデスクに違和感なく溶け込みます。
https://archisite.co.jp/products/streamplify/
ドイツのゲーミングチェア「noblechairs」とゲーミングデバイス「Endgame Gear」は、多くのゲーミングブランドを擁するPGWにおける姉妹ブランドです。
Streamplifyは設立されたばかりのブランドのようだが、おおもとの系列グループは「Pro Gamers Group」といい、日本でも聞いたことあるであろう、「nobelechairs」というゲーミングチェアブランドやゲーミングキーボードで有名な「Ducky」の姉妹ブランドでもあるらしい。
ドイツといえば二次産業が盛んな国でもあるため、なかなか期待できそうなブランドだろう。
-「Streamplify CAM PRO」(Webカメラ)の使用感
・「Streamplify CAM PRO」の主なスペック
解像度 | 4K 30FPS 1080P 30FPS |
画素数 | 850万画素 |
画角 | 105° |
ズーム機能 | 5段階のデジタルズーム |
フォーカス | オートフォーカス |
内臓マイク | ○ |
接続端子 | USB-C 3.5mmイヤホンジャック |
付属ケーブル | USB-C to A(200cm) |
三脚 | 1/4インチねじ穴 |
本体サイズ | 127 × 33 × 33mm / 約170g |
対応OS | Windows 11/10/8/7/Vista/XP, Chrome OS, Mac OS |
Amazon価格 | 15,980円(税込) |
Amazonでの価格は15,980円となっており、価格帯でいうと、ミドルハイくらいに相当するだろう。
・筐体デザインのスチール感がよき
まず僕が思ったのは、デザインがいいということ。
円柱を横向きにしたような形状とマットなブラックとスチールっぽいダークグレーのツートンカラーでモニター上に設置した時でもなかなかにカッコいい。
僕自身、Webカメラが欲しいと思いながらも導入していなかった理由として、「モニター上に設置した時に明らかにダサくなる」というのがある。
その点「Streamplify CAM PRO」は、手で触ったときのプラスチック感はあるものの、他にはないシームレスで悪目立ちせず、むしろインダストリアルな雰囲気を醸し出してくれるので、これだけでも導入してよかったと思えている。
・ボールジョイントで360°向きを変えられる
また、Webカメラを調べていると角度調節ができず、正面にしかカメラが向かなくて、使いづらいようなものも多く存在する。
「Streamplify CAM PRO」は設置するための土台部分と、カメラ筐体部の間にボールジョイントがかましてある。
そのため、チルト(縦)方向にもパン(横)方向にも柔軟にカメラの画角をセッティングすることが可能。
チルト方向の可動域はそれほど大きくないが、土台部分を含めてセッティングできるため、不満を感じることはない。
とくに使いやすさを感じたのは、パン方向に360°回転するところ。
僕はウルトラワイドモニターの上に、モニターライトを設置しているため、Webカメラを設置する場所は必然的に端寄りになる。
多くのWebカメラは設置した点からの決まった画角になってしまうが、ボールジョイントのおかげで、自由に画角を調節できる。
このあたりの使い勝手のよさもまたひとつおすすめできるポイントだ。
・カメラ本体で5段階のズームが可能
ハイエンドモデルになればたいていズーム機能に対応しているだろう。StreamplifyのCAM PROも同様に、デジタルズーム機能に対応している。
しかし、Streamplify CAM PROには一味違うズーム機能が搭載されている。
通常のWebカメラであれば、ソフトウェアを通してズーム倍率を調節するはず。
一方Streamplify CAM PROはWebカメラ本体の左側面の円盤部をタップすることでズーム倍率を5段階で変更することが可能。
いちいちソフトを立ち上げたり、マウスを操作して調節したりする必要がなくて、思ったときにポンッとタッチすればOKな気軽さが超優秀だった。
・画質はいたって普通
画質は「4K」「850万画素」と数値的なスペックは高性能な部類だろう。
カメラに詳しい人であればわかると思うが、決して解像度や画素数が画質のキレイさに直結するわけではない。
StreamplifyのCAM PROも、ZoomやGoogle meetで映し出されるカメラの画質的には、いたって普通。
可もなく、不可もなくといったところなためオンライン会議には十分キレイに映し出してくれる。
逆に配信などのコンテンツとしてキレイな画質を求めるのであれば、他のWebカメラなりミラーレス一眼を購入したほうが満足度は高いはずだ。
・専用ソフトがなく、細かい設定はできない
Streamplifyには専用ソフトウェアがなく、細かな設定はできない。
きっとソフトウェアが充実しているWebカメラであれば、カメラの色温度や彩度、明るさ、背景など様々な設定ができるはずだ。
約1.5万円ほどするWebカメラなら、そのあたりのソフトウェアもしっかりあってほしいと感じた。
しかし一方で、日常的にオンライン会議などでWebカメラを使ううえでソフトウェアで設定したいことはほとんどない。
ZoomやGoogle meetにも背景を変えたり、明るさを調節したりという最低限のソフトが備わっているため、正直それで十分だ。
日常的に使ううえでは全く不満はないものの、約1.5万円という価格を考慮すると、ソフトウェアがあってもいいんじゃない?と感じた。
・「Streamplify CAM PRO」のまとめ
結論、僕自身はめちゃめちゃ気に入っている。
ある程度画質はキレイなことに加えて、5段階でのデジタルズームとボールジョイントでの画角調整の使い勝手の良さは他にはないいいところだと思う。
くわえてカッコいいデスク環境を追い求めている自分的には、インダストリアル感がありながらもミニマルなルックスもめちゃめちゃ気に入っている。
Webカメラとしてとくにネガティブに感じる要素もなく、安定はしているので、購入を迷っている人には背中を押してあげられるプロダクトだ。
-「Streamplify MIC PRO」(マイク)の使用感
・「Streamplify MIC PRO」の主なスペック
マイク方式 | コンデンサー |
カプセル | 14mmカプセル |
サンプルレート / ビットレート | 192kHz / 24bit |
指向性 | 単一指向性 無指向性 双指向性 |
入出力端子 | USB-C×1 3.5mmイヤホンジャック×1 |
付属ケーブル | USB-C to C(180cm)×1 USB-C to A(180cm)×1 |
対応OS | Windows 11/10/8/7/Vista/XP, Mac OS, Chrome OS |
本体サイズ | 20 × 6.5 × 6.5 cm 約840g |
Amazon価格 | 14,800円 |
・音質はかなりいい
まず、マイクを選ぶうえで最も重要視したいポイント、音質について感じたことをお伝えしよう。
結論、普通にめちゃ高音質。
収録できるビットレートも24bitでの収録が可能で、スペック的に見てもかなり高性能。
オンライン会議くらいであればこれほどハイスペックなマイクは必要ないが、YouTube動画を作るクリエイターや、配信活動をしている人はありがたいスペックだ。
とくにこのビットレートが重要で、ビットレートが高ければ高いほど音割れしづらくなる。
24bitでの録音が可能なので、ゲーム配信をしたときの、リアクションなんかも音割れすることなくとらえてくれ、より聞きやすく、かつ後からの編集もしやすくなるというわけだ。
・コンデンサーマイクはノイズを拾いがちだけど…
Streamplify MIC PROはいわゆるコンデンサーマイクと呼ばれるタイプのマイク。
よく言えば、息遣いなどの繊細な部分まで音を拾ってくれることが特徴。逆にいうと、ノイズをも拾ってしまう。
恥ずかしながら僕は声が低めでボソボソとした喋り方なため、このコンデンサーマイクの収音の特性に助けられている部分が大きい。よってコンデンサーマイクを気に入っている。普段声が通りづらいと感じている人はダイナミックマイクよりもコンデンサーマイクをおすすめしたい。
衝撃音を吸収し低減してくれるショックマウントが付属されているものの、キーボードの打鍵音やマウスのクリック音が入ってしまうのは事実。しかし最近のオンライン会議ソフトや配信ソフトなどには大抵“ノイズキャンセリング機能”が備わっているため、正直日常使いするうえで全くデメリットに感じることはない。
そのため僕は感度の低いダイナミックマイクよりも、Streamplify MIC PROのようなとにかくくっきりと音を捉えてくれるコンデンサーマイクを気に入っている。
・4タイプの指向性を切り替えられる
またStreamplify MIC PROは「単一指向性」「無指向性」「ステレオ」「双指向性」の4つの指向性に切り替えることが可能。
自分の声を聞こえやすくするためには単一指向性を使ったり、ASMR的なことをしたければステレオモードにしたりなんていうことをこのマイクひとつで可能。
指向性を切り替えることのできるマイクは有名なものだと他にYeti X、HyperX QuadCast Sなどがあるが、どれも2~3万円ほどするハイエンド機。
このあたりを見てもマイクとしての機能性はかなり高機能といえるだろう。
・タップでミュートできる使い勝手の良さ
また、マイクミュートが物理ボタンではなくタップでできるのもよき。
オンライン会議のときでも、友人とゲームをしているときでもなにかとミュートをする機会は多い。
コンデンサーマイクでミュートボタンが物理ボタンだと、押したときの音をマイクが拾ってしまう。コクッといったようなノイズがミュートするたびに鳴ってしまう。
しかしその点Streamplify MIC PROは、マイク本体天面をタップすることでミュートができるので問題なし。
ミュートをすればLEDが赤くなったりと視覚的にわかりやすいのも使いやすさを感じたポイントだった。
・高級感はないが、マットな質感で悪目立ちしない
ブラックのワントーンでマットな質感。LEDがアクセントになり、シンプルながらに程良い具合に“ゲーミング感”があり、なかなか好印象。
これくらいの目立ち具合であれば、多くの人のデスク環境にマッチすると思う。
とはいえ、本体素材はプラスチックなため特段高級感・ビルドクオリティの高さを感じることはないので、より高価なマイクを選んだほうがその点の満足度は高くなるだろう。
そして、注意すべきは設置するためのスペースが必要ということ。
台座も付属されているが、三脚タイプではなく、面で置かなければならないため、水平で平らなスペースが必要になる。
だいたい10×18cmくらいのサイズなので、さほど大きいわけではないものの、“水平で平らなスペース”が必要なのでやや設置のしづらさが懸念される。
特にみんながみんなドデカデスクを使っているわけではないと思うので、マイクを導入するのであれば、この後紹介するマイクアームを取り入れることをおすすめしたい。
・実はハイコスパなのかもしれない
コンデンサーマイク・4タイプの指向性切り替え・ミュートボタン・LED。このあたりのスペックをしたマイクを探すと、大抵2万円以上のモデルばかりだ。
そう考えると、約1.5万円、セール時であれば約1.2万円ほどで購入できるこのマイクのコスパはかなりのものだと思う。
マイクとして特段使いづらさを感じることはないため、コスパのいいハイスペックなマイクを求めている人にぴったりな製品だろう。
-「Streamplify MOUNT LIFT」(マイクアーム)の使用感
・「Streamplify MOUNT LIFT」(マイクアーム)の主なスペック
可動範囲 | 高さ 約40~86cm(実寸) 長さ 約34~70cm(実寸) |
耐荷重 | 2.5kg |
取付可能天板 | 7.5mm |
ねじ穴 | 3/8インチねじ穴 (5/8・1/4インチねじ穴用アダプタ付属) |
素材 | アルミニウム |
本体重量 | 約960g |
・高さ調節と360°の角度調節ができるけど…
Streamplify MOUNT LIFTは垂直方向への高さ調節が約40cm~86cmで、水平方向に360°回転と長さ調節約34cm~70cmで可能。
基本的にはフレキシブルに動かせるのだが、デスク環境に適応させようとするとなかなか使いづらさを感じてしまう場面が多かった。
モニターやデバイスたちをよけつつ口元にマイクを持ってくることはできるのだが、片手でスイスイ調節できるというわけではない。
高さ調節がロック式なため高さを変えたいときには「ロックを外す→高さを合わせる→ロックを固定する」という手順を踏まなければならなくなる。
同じStreamplifyから発売されている、「Streamplify MOUNT ARM」のようなよりフレキシブルに片手でもスムーズにマイクの位置を調節できるマイクアームがあるだけに、デスク上では使いづらさを感じてしまった。
・しかし、場合によっては使いやすさを感じる
僕は今回、あくまで仕事用のデスク環境としてマイクアームを取り入れたら…というスタンスでレビューをしているわけだが、これがたとえばPodcast用のデスク環境としてなら、また話は変わってくるだろう。
マイクアームが水平方向に360°回転でき、最長70cmまで伸ばすことができる。立った状態でもマイクを口元に持ってこれるので、人によっては使いやすさを感じるだろう。
他のマイクアームだと長さは固定なので、遠くまで伸ばせなかったりする問題がある。しかしStreamplifyのMOUNT LIFTは折り畳み式のような形で設計されている。
この点はほかのマイクアームにはない使いやすさだと思う。
・耐荷重2.5kgだけど、わずかに傾く
耐荷重は2.5kgほど。先ほど紹介したMIC PRO(約840g)をマウントした状態で全ての関節を伸ばし切った状態にすると、若干傾く。
カメラ用ねじ穴に変換するアダプターなどが付属されており、ミラーレス一眼のようなカメラもマウントすることが可能だが、重さを考慮すると2.5kg以下とはいえなかなか勇気が必要になる。
また、俯瞰用のカメラスタンドとしての購入を検討される人がいるかと思うが、カメラをマウントするとより傾いてしまうため、マウントできるものの、安定した水平をとることは難しいので注意が必要だ。
マイクをマウントして普通に使う分にはなんのストレスも不安もなく使用できるが、プラスアルファ重さのあるデバイスをマウントすることを考えると、不安が残ってしまう。
-「Streamplify」3製品レビューまとめ
今回は日本ではまだあまり目にする機会が少ない、Streamplifyの「CAM PRO」「MIC PRO」「MOUNT LIFT」の3製品を同時レビューした。
どれも大きな不満はなく使えるため、購入して失敗することはないのかと思う。
しかし、意外と重要なソフトウェアが無かったり、他製品と比較した時と価格相応のユーザー体験になる気もする。
とくに、Webカメラのデザイン・マイクの使い勝手の良さは安定しているため、気になった人はぜひチェックしてみてはどうだろうか。
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